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認知症ケアの秘訣:「ほどほど介護」であなたの心身の健康を守る方法

はじめに

私の父が認知症を発症して3年位したある日、介護に疲れた母が昼間から大酒を飲んでフラフラになっていました。

お酒を飲まない母は、無理やり浴びるように酒を飲んで介護の苦しさを忘れようとしていたのです。

この記事は認知症ケアに悩み、ストレス、閉塞感、孤独感に悩んでいる人に向けてストレス解消法等を紹介して、「少しでも認知症の家族を介護する人に寄り添いたい」という思いで書きました。

あなたにとって何かヒントになれば幸いです、分かりやすいように書いたので、是非最後まで読んでください。

認知症の家族を介護するあなたの心のケアの重要性。

認知症の家族を介護する人の日々のストレスは決して小さくありません。

終わりの見えない介護に対するストレスに蓋をしてしまうと、時にそれは何らかの形で爆発してしまうかもしれません。

例えば、介護の負担や患者の症状への対応、時間や労力の制約など、日々の厳しい現実に直面すると、無力感やイライラ、怒り、嫌悪感などの感情が患者に対する暴力の原因となるかもしれません。

認知症の家族を介護する人の多くは自己犠牲的な姿勢を持ちがちであり、自分自身のケアを軽視することがあります。

終わりの見えない介護による負担が長期間にわたる場合、身体的な疲労や精神的な不調が蓄積し、うつ病や不安症状などのメンタルヘルスの問題が発生する可能性があります。

これらのストレスを蓄積させないため、自己の感情を無視せずデイケア等を利用して、定期的に自分の時間を確保して休息やリフレッシュを大切にすることが重要です。

また、認知症ケアの専門家などの支援を受けることも大切です。自己を犠牲にすることなく、自己のケアを怠らずに、自分自身を大切にすることが、持続可能な介護を実現するために重要です。

認知症介護:「ホドホド介護」の5つの秘訣

  1. 完璧を求めない

介護者は完璧を求めがちですが、認知症の患者の状態は日々変化し、全てをコントロールすることはできません。自分自身を責めずに、自分に対しても理解と許容を持つことが大切です。

  1. 適度に手を抜く

介護は常に全力を尽くすことが求められますが、時には手を抜くことを許して自分自身を守ることも必要です。自分の限界を理解し、無理をしないようにすることが大切です。

  1. 自分自身の時間を持つ

介護者は24時間体制で患者のケアをしていることが多いため、自分自身の時間を持つことが重要です。趣味や興味を持つことや、リラックスする時間を作ることで、自分自身のリフレッシュにつながります。

  1. 支援を受ける

一人で介護をすることは大変な負担です。家族や友人、デイケアなどの支援を受けることを考えましょう。助けを求めることで、心身の負担を軽減できます。

  1. 自分自身を大切にすること

介護者は患者のケアに尽力しますが、自分自身を犠牲にする必要はありません。自己のケアを怠らず、自分自身を大切にすることで気持ちがラクになるでしょう。

これらのポイントを意識し、自分自身の心身の健康を守ることが、認知症介護のストレスを解消し、持続可能な介護を実現するために重要です。

認知症介護において最も大事なのは、貴方自身が元気でいることです。

認知症患者とのコミュニケーション3つの秘訣

  1. 認知症患者の言うことを適度に受け流す
  • 認知症患者は現実を理解しにくく、言葉や行動に混乱や矛盾があることがあります。
  • 介護者は、混乱や矛盾を否定したり修正したりするのではなく、患者の言うことを受け止めつつ、必要に応じて適度に受け流し、患者の感情や気持ちを尊重することが大切です。
  1. タッチコミュニケーションを活用する。
  • 患者の言葉だけでなく、笑顔や優しい言葉、手を握るなどの非言語的なコミュニケーションも効果的です。
  1. 適度に共感し、適度に受け流し認知症患者の感情や気持ちに寄り添う。
  • 認知症患者の言うことを、適度に受け流すことも大切です。
  • 患者の感情や気持ちに寄り添い、共感を示す。例えば「それは大変だったね」といった共感の言葉をかけることで、患者の感情を受け止めつつ、理解を示すことができます。

まとめ

認知症患者の介護には不安や悩みがつきものですが、大切なのは介護するあなた自身の健康を守りながら、患者の心に寄り添うことです。

私自身も、かつて父の認知症介護を経験しました。介護初期の母と私は、常に父の言うことを全て真正面から受け止め、正論でコミュニケーションしようとしていました。

時には混乱や矛盾する言葉に戸惑い、無理をして修正しようとする自分自身にストレスを感じました。

しかし、そんなある日のこと、父が過去の思い出を語り始めた時に、私はただ傍で「うんそうだね」とただ聞いていました。

父の言葉は現実と矛盾していることもありましたが、表情が穏やかになり、声には喜びや懐かしさが宿っていました。

私は、過去の思い出を大切にし、父の感情や気持ちを尊重することが大切なのだと気づきました。

また、認知症患者とのコミュニケーションには手を握る等も重要なコミュニケーションの一つであることも学びました。

笑顔や優しい言葉、タッチを通じて、父の不安や怒りを和らげることができました。

適度な受け流しや共感を持ちながら、父の感情や気持ちに寄り添うことで、私たちの信頼関係は深まりました。

認知症ケアは一筋縄ではいかないことばかりですから、介護者自身の心身の健康を守ることが何よりも大切です。

認知症患者の介護は終わりのない旅のようです。決して無理をせず、適度に受け流し、共感を示すことで、やさしい思い出を残し、共に歩む旅をより豊かなものにすることを願っています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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